出勤停止処分の日数は何日まで可能?


出勤停止処分の日数は何日まで可能?


出勤停止処分の日数には法令の規制がありません。
出勤停止処分の日数は、企業で自由に決められます。
あらかじめ決めておく、または、その都度決めても問題ありません。
ただし、あまりに長期の出勤停止を命じると裁判にて無効になることもあります。
有効な裁判例では20日~1ヶ月程度の出勤停止が有効とされています。
※ダイハツ工業事件(最高裁昭和58年9月16日判決)20日間は有効。

そして、就業規則に出勤停止処分の日数を決める場合、日数のカウント方法まで明記するのが良いでしょう。
明記していない場合、民法により暦日で計算することになります。
たとえば、労働日で〇日という具合です。

また、出勤停止は懲戒処分として行われます。
不就労については労働者の責めに帰すべき事由があることから休業手当の支払いは不要です。

処分を行うときは懲戒事由の該当性、相当性、合理性などを考慮し、期間を決める必要があります。