1日の残業時間の上限は？
1日の残業時間に上限はありますか？
例えば、1日残業5時間は可能ですか？
結論から申し上げますと、1日の残業時間に上限はありません。
労働基準法では、時間外労働の上限を月単位・年単位で規制しており、1日単位での上限は定められていません。
1日5時間の残業は理論上可能ですが、条件があります。
1日5時間の残業が可能かどうかは、以下の条件に左右されます。
①36協定の締結・届出
法定労働時間（1日8時間・週40時間）を超える時間外労働をさせるには、36協定の締結と労働基準監督署への届出が必須です。36協定がなければ、1分でも法定時間を超える残業は違法となります。
②36協定の上限規制
原則として、月45時間・年360時間以内に収める必要があります。例えば、1日5時間の残業を毎日行うと、月間で約100時間（営業日20日の場合）となり、月45時間の上限を大きく超えてしまいます。
臨時的な特別の事情がある場合は特別条項を設けることで、年720時間まで可能ですが、それでも月100時間未満、2～6か月平均80時間以内という上限があります。
