令和4年度第2次補正予算が成立

令和4年12月初旬に、令和4年度第2次補正予算が可決・成立しました。

この補正予算の内容は、一般会計の歳出総額が28兆9,222億円。
厚生労働省関係では、追加額4兆7,858億円(うち一般会計4兆6,137億円)が計上されています。
そして、「賃上げ・人材活性化・労働市場強化」雇用・労働総合政策パッケージ等にも7,444億円が投じられることになりました。
たとえば、雇用関係の助成金については、次のような見直しが行われることになりました。
 

物価高克服・経済再生実現のための総合経済対策に基づく雇用関係の助成金の見直し

  • 企業内における事業展開等に伴う労働者のスキル習得を支援する「人材開発支援助成金(事業展開等リスキリング支援コース)」の創設
  • 「キャリアアップ助成金」による非正規雇用労働者の処遇改善
  • 「特定求職者雇用開発助成金(成長分野人材確保・育成コース)」を活用した就職困難者の人材育成の推進
  • 賃金上昇につながるスキルアップを目的とした在籍型出向を支援する「産業雇用安定助成金(スキルアップ支援コース)」の創設
  • 賃金上昇を伴う早期再就職を支援する「労働移動支援助成金」の見直し
  • 賃金上昇を伴う中高年齢者の中途採用の拡大を支援する「中途採用等支援助成金」の見直し
雇用関係の助成金については、令和4年12月から雇用調整助成金の特例措置を縮小する(一定の場合を除き、原則的な内容に戻す)こととされ、積極的に物価高の克服、コロナ禍で落ち込んだ経済の再生を目指す方向に舵が切られつつあります。
その第一歩といえる見直しが行われました。