令和4年度の精神障害の労災認定件数が過去最高

厚生労働省から、令和4年度「過労死等の労災補償状況」が公表されました。
そのポイントを確認しておきましょう。
 

令和4年度「過労死等の労災補償状況」のポイント

●脳・心臓疾患に関する事案の労災補償状況
・請求件数は803件で、前年度比50件の増加(うち死亡件数は前年度比45件増の218件)
・支給決定件数は194件で前年度比22件の増加(うち死亡件数は前年度比3件減の54件)

●精神障害に関する事案の労災補償状況
・請求件数は2,683件で前年度比337件の増加(うち未遂を含む自殺の件数は前年度比12件増の183件)
・支給決定件数は710件で前年度比81件の増加(うち未遂を含む自殺の件数は前年度比12件減の67件)
・出来事別の傾向

支給決定件数は、「上司等から、身体的攻撃、精神的攻撃等のパワーハラスメントを受けた」147件、「悲惨な事故や災害の体験、目撃をした」89件、「仕事内容・仕事量の(大きな)変化を生じさせる出来事があった」78件の順に多い

報道では、精神障害に関する事案の支給決定(労災認定)の件数が増加していること(4年連続で過去最高を更新)や、その原因のトップがパワハラであることなどが話題になりました。
“パワハラで社員が精神障害となり労災認定”という最悪の事態に陥らないためにも、研修を実施するなどして日頃からパワハラ防止に取り組みましょう。
パワハラ防止措置などについてご質問があれば、お気軽にお尋ねください。