令和４年版過労死等防止対策白書

厚生労働省から、令和４年10月下旬に「令和４年版過労死等防止対策白書」が公表されました。
業務上の過労死や自殺などの内容が大きく取り上げられていました。
 

令和４年版の過労死等防止対策白書

ここでは、精神障害事案の増加に着目します。
 

労災支給決定（認定）件数は、脳・心臓疾患については、2012（平成24）年度以降減少傾向

精神障害については、2012年度から2021（令和３）年度にかけて約３割の増加となっています。
・精神障害に関する労災認定件数は、2012年度以降500件前後で推移していました。
2020（令和２）年度に600件を超え、2021年度は前年度比21件増加の629件となり、３年連続で過去最多を更新しました。
 

2021年度における精神障害に関する労災認定件数の主な詳細

職種別（中分類）

• 「事務従事者」の「一般事務従事者」67件（10.7％）
• 「サービス職業従事者」の「介護サービス職業従事者」47件（7.5％）
• 「販売従事者」の「営業職業従事者」44件（7.0％）

 

年齢別

• 「40～49歳」200件（31.8％）
• 「20～29歳」153件（24.3％）
• 「30～39歳」145件（23.1％）

 

出来事別

• 「上司等から、身体的攻撃、精神的攻撃等のパワーハラスメントを受けた」125件
• 「仕事内容・仕事量の（大きな）変化を生じさせる出来事があった」71件
• 「悲惨な事故や災害の体験、目撃をした」66件

職場における過重負荷（ストレス）が原因で精神障害が生じると、最悪自殺に繋がってしまいます。
とにかく防止対策を講ずることが大切です。
企業におけるメンタルヘルス対策についても、お気軽にご相談ください。